【厳選】ループもの・タイムリープ系のオススメSF小説10選【定番】

時計

今回はSFジャンル大好きな僕が、ループもの、タイムリープ系のおすすめSF小説を紹介します。

過去に遡って現在をやり直す小説、未来へワープする小説、過去と現在を何度も繰り返してしまうループもの小説。

そんな時間がキーとなる作品でワクワクしたい方は是非ご覧ください!

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ループもの、タイムリープが題材のおすすめSF小説本10選

ターン

真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。ターン。いつかは帰れるの? それともこのまま……(Amazonより)

世の中に自分だけしかいない世界って子供の頃一度は想像しますよね。

実際起こると、とても孤独で寂しい世界だと思うんですが、序盤の主人公は意外にもポジティブに行動しているのが面白い。

若干ネタバレですが終盤ハラハラドキドキ系になります。

七回死んだ男

同一人物が連続死! 恐るべき殺人の環。殺されるたび甦り、また殺される祖父を救おうと謎に挑む少年探偵。どうしても殺人が防げない!? 不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう、渕上零治郎老人――。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは! (Amazonより)

 

SF+ミステリー。なんだか登場人物のキャラ立ちや全体のノリがコミカル。殺人事件なのに。なので軽く読めます。

いわゆるどんでん返しも用意されています。

僕は小説読んでも途中でオチを全く予想できないんですよね。なのでそういう純粋な人は楽しめると思います笑

ただ同じループを9回繰り返す事になるので、それまでのループが少ししつこいと思う人もいるかも。SF好きなら余裕です。

 

時をかける少女

放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。このにおいをわたしは知っている―そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床にたおれてしまった。そして目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始めた。(Amazon

 

王道。タイムリープと言えばこれを読まなければ始まらないですね。

アニメは鑑賞済って方は多いと思いますが、小説は時代設定も異なるしストーリー自体もほぼ別作品です。

主人公が女子高生でタイムリープをする事以外は、全く違う。

 

小説版は言い回しも昭和の香りがするし短い話ですが、綺麗にまとまっています。

「時をかける」という設定の草分け的小説ですので、是非読んでほしい。

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夏への扉

ぼくの飼ってるピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。最愛の恋人に裏切られ、生命から二番目に大切な発明までだましとられたぼくの心は、12月の空同様に凍てついていたのだ。そんな時、「冷凍睡眠保険」のネオンサインにひきよせられて…。(Amazon

 

またまた王道。海外SFでタイムリープものと言えば間違いなくこれです。傑作。

冷凍睡眠(コールドスリープ)やタイムマシーンを駆使して1970年と2000年を行き来します。

SFのオススメで探すと必ずこの作品が挙げられてますね。やっぱりなんでも評価が高い作品にはそれなりの理由がある。

ご都合主義とか、途中で展開が読めるとか言われていたりするんですけど、1950年代の作品ですからね。

その頃のアメリカは黄金期で、これから色々なものが発展していくと考えられていて、未来は希望に満ち溢れていた時代。

そんな時代の作品を現代人が見ても素晴らしいと思えるのが名作の証だと思います。

スラスラ読めるし、気持ちいいストーリーです。僕は犬派なのですが、猫が好きになってくる作品。

 

リプレイ

ニューヨークの小さなラジオ局で、ニュース・ディレクターをしているジェフは、43歳の秋に死亡した。気がつくと学生寮にいて、どうやら18歳に逆戻りしたらしい。記憶と知識は元のまま、身体は25年前のもの。株も競馬も思いのまま、彼は大金持に。が、再び同日同時刻に死亡。気がつくと、また―。人生をもう一度やり直せたら、という窮極の夢を実現した男の、意外な、意外な人生。(Amazonより)

 

誰しもが妄想する、過去に戻って競馬で人儲け。その人生をそのまま過ごせればいいのですが、何度でも強制的に43歳で死亡し、18歳に戻ってしまう。

否応なしに人生をひたすらループし続けるという、ある意味地獄な日々を過ごさないといけないハードなストーリー。

この小説の言いたいことは、主人公のセリフでも書かれているように、一度しかない自分自身の人生をいかに大事に生きるか、を述べていると思います。

結局時が戻る原因についての解説がない点は少し残念でしたけど、それでも十分に誰が見ても面白い小説だ思います。人生について、有限である時間の大切さについて、哲学的に描かれています。

少しネタバレしちゃいますが一番心に残ったシーンが、本来の世界で子供のいなかった主人公は、繰り返し続ける人生の中で娘ができるんですね。それでもちろん娘を溺愛するんですが、やはりいつものように再び過去に戻ってしまいます。

もう我が子に一生会えない悲しさ。それ以上に、並行世界で娘は生き続けているのかどうかもわからない、元の世界は消滅して娘の存在すらなかった事になっているかもしれない。それを調べる術もない。

そんなどうしようもない主人公の悲しみ、やるせなさがひしひしと伝わってきました。

秋の牢獄

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。何をしても、どこに行っても、朝になれば全てがリセットされ、再び十一月七日が始まる。悪夢のような日々の中、藍は自分と同じ「リプレイヤー」の隆一に出会うが…。

 

同じ一日だけをひたすらループする物語。

休みが永遠に続けばいいのに、と誰もが思った事はあるでしょう。でも本当に永遠に続いてしまったら、できる事なんて限られてしまい退屈という牢獄に囚われる。

題名は恐そうですが、そんなでもないです。どちらかというとファンタジーな感じ。

この作者の文章はなぜこんなに綺麗なんでしょう。透明感があるというか、センスが良いというか。幻想的な雰囲気が良いんですよね。幻想的。

なんかフワフワしたことしか言えなくてすみません笑

読めば分かってもらえると思います。短編集なので、牢獄にまつわる話が3編収録されています。

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STEINS;GATE─シュタインズゲート

秋葉原の地を舞台に、狂気のマッドサイエンティスト「鳳凰院凶真」…を自称する厨二病大学生、岡部倫太郎の時空を超えた物語が始まる。過去に送信できる「Dメール」が引き起こす、原作ゲームと似て非なる世界線の目撃者となれ!―(Amazon

 

ゲームが原作の鉄板・定番・超人気タイムリープ作品。アニメも大人気ですね。

ゲーム未プレイでも全然楽しめます。ファンはもちろんのこと、アニメも全く知らない人にもおすすめ。ループものにワクワクする人は、読んで損はありません。

ただこの作品にはまってしまうと、アニメやゲーム、スピンオフ等全てを網羅したくなる。それくらい熱中してしまいます。

 

All You Need Is Kill

「出撃なんて、実力試験みたいなもんじゃない?」敵弾が身体を貫いた瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日に戻っていた。トーキョーのはるか南方、コトイウシと呼ばれる島の激戦区。寄せ集め部隊は敗北必至の激戦を繰り返す。(Amazon

 

宇宙人が地球に送り込んだ異形のロボットと戦う兵士のお話。

初めは並の兵士だった主人公は、何故か死ぬと前日に戻ってしまう無限ループにはまります。出撃しては死ぬという過酷なループを何度も何度も繰り返しながら、経験値を積み強くなっていきます。

あまり言えませんがパラレルワールド的要素もあり。起承転結が綺麗にまとまっています。僕は小畑健さんによる漫画でこの作品を知りました。

トムクルーズ主演で映画化もされており、内容がなんというかハリウッド的な展開に変更されていますが、それはそれで面白かった。

地下鉄に乗って

永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは30年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため……。(Amazon

 

地下鉄に乗ると過去の世界にタイムスリップしてしまう主人公。自分の知らない兄の自殺の謎や、嫌いな父親の過去を目の当たりにしてしまう。吉川英治文学新人賞に輝いた名作です。ノスタルジックで切ないんですよ。衝撃的な結末です。

堤真一主演で映画化もされています。

流星ワゴン

38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った――。
僕らは、友達になれるだろうか?

死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――?(Amazon

 

希望が見えない人生に疲れきった主人公が、人生のターニングポイントへと遡り、過去をやり直す話。

過去ばかり見ていても、人生は良いものにならない。自分の気持ちの置き方次第で、未来の可能性に希望は生まれる。この作品はそんな感じな事を教えてくれます。

2015年に西島秀俊主演でドラマにもなっています。

 

最後に

ループもの・タイムリープ系のオススメSF小説本10選でした。

過去に遡る事で、成長し何か大事なものを見つける過程だったり。誰かの為に現在を変えようともがく姿だったり。このジャンルの小説は設定は似ているものは沢山ありますが、どれも違った魅力がありますね。

若干似たような感じですが以前、パラレルワールドが題材のおすすめ小説を紹介してますのでこちらも是非。

パラレルワールド好きは絶対に読むべきオススメSF小説本5選
パラレルワールドってなんであんなにワクワクさせるんでしょう。「もしあの時こうしてたら」の世界が本当にあるんだとしたら、その世界での自分はどうしてるんだろう。妄想が止まらん。今回はオススメのパラレルワールドを題材にした小説本をご紹介します。

最後までご覧いただきありがとうございました!