大人にもティーンにも超おすすめな青春小説厳選15冊!【感動・スポーツ・恋愛】

甘酸っぱくほろ苦い、青春小説おすすめ厳選15冊!【感動・スポーツ・恋愛】

今回は30代男性サラリーマンが選ぶ、青春小説のオススメご紹介します!

青春小説はたくさんありますが、その中でも過去自分が読んだ中で、特に青春を感じた小説を厳選しています。

昔を思い出したい私のようなおっさんから、青春真っ盛りのティーンの方まで、老若男女だれにでもおすすめできる青春小説を厳選したのでぜひご覧ください!

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桐島、部活やめるってよ/朝井リョウ

バレー部の「頼れるキャプテン」桐島が突然部活をやめた。
それがきっかけで、田舎の県立高校に通う5人の生活に、小さな、しかし確実な波紋が広がっていく。
野球部、バレー部、ブラスバンド部、女子ソフトボール部、映画部。
部活をキーワードに、至るところでリンクする5人の物語。(Amazon

これはもう間違いなく大傑作です。良すぎます。
誰もが学生時代に意識せざるを得ない、スクールカーストという概念において、上位・下位の立場それぞれの心情がとてもリアルに表現されていて、あの頃感じていた自分の心の内が強制的に呼び起こされる感覚になります。

ちなみに映画化もされています。映画は映画で、もう邦画史上最高傑作と言っても過言ではない出来で超絶おすすめ。

桐島、部活やめるってよ レビューを比較

高評価

  • 風景描写などが文で細かく書かれておりとても脳内に絵を描きやすく分かりやすかった
  • 朝井リョウのデビュー作、文体のみずみずしさや学校に流れる空気感の描写を楽しむのが吉
  • 言葉遣いが今風でリアル。短い作品だけれど心理描写は細かい。

低評価

  • 淡泊すぎる。分量が倍だったら多分途中でなげだしただろう。
  • ただ、ストーリーというものは特になく、数日間の断片が描かれているのみ。
  • 映画になったのでワクワク期待してましたがそうでもありませんでした。あくまで好みの問題ですが。

リアルな心理描写や空気感はやはり高評価です。逆にストーリーを重視する方にとっては物足りない評価となっています。ストーリーを楽しむというよりは、心理描写を楽しむ作品ですので、そういったものに抵抗がない方にはおすすめの青春小説です。

チア男子! !/朝井リョウ

大学1年生の晴希は、道場の長男として幼い頃から柔道を続けてきた。だが、負けなしの姉と比べて自分の限界を悟っていた晴希は、怪我をきっかけに柔道部を退部する。同時期に部をやめた幼なじみの一馬に誘われ、大学チア初の男子チームを結成することになるが、集まってきたのは個性的すぎるメンバーで…。(Amazon

学生時代に何かに熱中して打ち込んでいた過去を持つ人や、今まさに青春ど真ん中の学生の方にはおすすめです。

チアリーディングに青春をかけ、一つの目標に向かって努力し突き進むさわやかな青春大学生男子の情熱や葛藤を、朝井リョウ節といえるリアルな心情表現で描かれています。

チア男子! ! レビューを比較

高評価

  • 流れる汗が心地よい青春小説、男子多めです。
  • すごーくきれいで、内容も青春ものの爽やかさがあり、楽しかったです。
  • スポーツ(お遊びではない)ならではの緊張感、達成感、信頼感が大変よく伝わってきます。

低評価

  • 話の内容のスケールが小さいのに大げさな表現が多くてあまり面白くなかった。
  • スポーツ物としても、心情物としても何となくハンパに思えてしまう。
  • メンバー全員の事情を詰め込みすぎているため、読んでいて息切れしてしまいました。

レビューを見る限り感情移入できない方も一定数いるようですが、スポーツ青春ものとして、読者が求めるツボを確実に押さえている点が高評価の要因となっています。肩肘張らず読める青春小説ですので、ぜひ。

もういちど生まれる/朝井リョウ

彼氏がいるのに、別の人にも好意を寄せられている汐梨。バイトを次々と替える翔多。絵を描きながら母を想う新。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遙。みんな、恥ずかしいプライドやこみ上げる焦りを抱えながら、一歩踏み出そうとしている。(Amazon

大学生の葛藤や悩みを、様々な切り口で描いた短編集です。全ての物語に繋がりがあり、この世代にしかない若さゆえに揺れ動く繊細な感情が描かれています。
若い頃に悩んだ経験が多ければ多いほど、その記憶や心情が蘇り、心に響くと思います。

もういちど生まれる レビューを比較

高評価

  • ひとつひとつの話が絶妙につながっていて読んでいて面白かった
  • 同じくらいの歳の私は読みながら、主人公が感じる不安や苦悩に共感しすぎて終始心が痛かった
  • 普通が嫌で、みんなと同じが嫌、でも孤独も嫌と悩む姿に、共感しました

低評価

  • 読んでいて重い感情ばかりが表出してきて、物語の展開がつまらないものになっていると感じた
  • 何処にでもある青春群像劇で正直小説としてはインパクトに掛けていてイマイチ入り込まなかったです
  • 登場人物全員が薄っぺらく、軽薄。共感もなければ感動もない。

「桐島、部活やめるってよ」の大学生版、というレビューがあり、正にその通りだと思いました。

作者特有の独特な心理描写が苦手、という方もいるようですが、社会に出る直前でギリギリ大人になりきれない、あの頃の感覚を味わいたい方には個人的におすすめの青春小説です。

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キャッチャー・イン・ザ・ライ/J.D.サリンジャー

 インチキ野郎は大嫌い! おとなの儀礼的な処世術やまやかしに反発し、虚栄と悪の華に飾られた巨大な人工都市ニューヨークの街を、たったひとりでさまよいつづける16歳の少年の目に映じたものは何か? 病める高度文明社会への辛辣な批判を秘めて若い世代の共感を呼ぶ永遠のベストセラー。(Amazon

青春小説といえば、くらいの超有名作品「ライ麦畑でつかまえて」。この作品は、昔からある野崎孝訳と、村上春樹訳との2つ翻訳版があるのですが、今回はソフトで読みやすい村上春樹訳をおすすめします。

この小説は青春が蘇るというか、厨二病だった今となっては隠したい思い出や感情が蘇る作品です。あの頃の自分はなぜどうでもいいプライドを頑なに守っていたのでしょう。こじらせ経験がある人は必ず共感できる部分があるはずです。

この小説が全世界の若者に何かしらの影響を与えていることを考えれば、この本の偉大さが分かります。

読んでいる内に主人公が自分の若い頃と重なり、だんだん可愛く愛着を感じてしまいます。あとこれ読むとわかるんですが、猛烈にが欲しくなります。

キャッチャー・イン・ザ・ライ レビューを比較

高評価

  • 自分の親が生まれる前の小説なのに、古びない瑞々しいばかりの小説だった。
  • 現状や将来に悩める高校生や大学生にとっては、良書といえる。
  • おれは周りのやつと違うなと感じてる人は読むべき。ライ麦畑はそんな奴らのための夢の世界なんだろうなと思った

低評価

  • 中二病全開の坊やが、出会うあらゆる人・空間について、批判しまくるのをひたすらに聞かされるのに耐えられませんでした。
  • 主人公に全く共感できないわけではないですが、不快感がかなり勝ってしまいました。
  • 主人公の行動原理をどう消化すべきか悩みながら読んでいるうちに話が終わってしまった。

低評価がそれなりに多く、かなり好き嫌いが分かれる作品のようです。読む人の年齢にもよって感想は大きく変わるんじゃないでしょうか。私は20代後半くらいで初めて読みましたが、すごく刺さりました。

翼はいつまでも/川上 健一

青森県の中学三年生、神山は補欠の野球部員、平凡な生徒だ。ある日、米軍放送で聴いたビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」が彼を変えた。聞き覚えてクラスで歌い、彼はクラスで認められた。多恵からも声をかけられ初恋の思いを抱く。夏休み、さまざまなトラブルが彼を襲う。でも彼には仲間がいるし、ビートルズがくれた勇気もある。(Amazon

人生という長い時間の中で、最も多感である思春期をとても丁寧に表現されている作品だと思います。あの頃誰もが抱える葛藤や悩みと向き合い、乗り越えようと奮闘する主人公たちが姿が爽快で素敵な小説です。

話とは逸れますが、時代設定がビートルズが日本で有名になり始めた時期ということで、ビートルズ好きの私としてはこの時代を過ごしてみたかったです。

翼はいつまでも レビューを比較

高評価

  • ビートルズの曲をきっかけにちょっとずつ成長する姿を応援したくなる作品
  • 主人公は14歳の中学三年生。野球や恋や、色々あるけど、ビートルズナンバーにのって、成長していきます
  • 読みやすい文体で思わず一気に読んでしまいました。何か懐かしい子供時代が思い浮かびます

低評価

  • 男子中学生が主人公で、結構性的なことに関心があるという描写ばかりが多い
  • 成長物語として「座り」が悪い

Amazonレビュー上では低評価はかなり少なく、高レビューが集まっていました。ざっと見る限り若い世代というよりは年配の方に刺さるのかな?確かに多感な時期から遠のくほど、その感覚を思い出させてくれるのかもしれません。

砂漠/伊坂 幸太郎

入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン・・・。学生生活を謳歌する五人の大学生が、社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”で、超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく・・・。(Amazon

この作品を読むと大学時代の、あのただ友達と集まるだけで何もせずだらだら過ごしていた感覚が蘇ります。今考えると無駄としか思えない時間だったけど、あの頃の自分には必要な時間だったとも思います。

すごくよかったのが、「学生時代を懐かしがったとしても、あの頃は良かったな、と逃げるようなことは考えるな、そういう人生を送るなよ」(※正確ではないです)というセリフ。

特にこういう青春小説を読んでいると、昔の方が良かった!学生時代に戻りたい!とか思ったりしますよね。私なんかは今と比較してなんとなく凹んだり。でも結局それって意味がないというか前を向けてない証拠なので、過去に思いを馳せたとしても、今からの未来をいかに良くするかにベクトルを向けていきたいと思える、素敵なセリフですね。

砂漠 レビューを比較

高評価

  • 登場人物が皆魅力的で、元々熱くならない主人公が周りに感化され変わっていく姿は見逃せません
  • 若者の素朴な友情が描かれていて、友達への不器用だけどまっすぐな気持ちに温かい気持ちになる1冊
  • 大学生特有のほんわかした空気感や数人グループの妙な感じは読んでいて楽しかった

低評価

  • 面白いかと聞かれるとうーんとうなる まあ創作物のご都合主義を批判するのもあほらしいけど
  • 伊坂幸太郎のユーモアと社会性の溢れる物語力を期待して読み始める人には期待外れの読後感となる可能性が強い
  • 登場人物の魅力の無さやご都合主義、ラノベを批判する気はありませんが、そのくらいの重量感である本書

伊坂 幸太郎が元々好きな方にとっては、物語の展開や伏線の回収がいまいちと感じる方も多いようですが、ライトノベルっぽく小説が苦手な方でも読みやすいと思うので、肩肘張らず読むにはお勧めです。

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夜は短し歩けよ乙女/森見 登美彦

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、京都のいたるところで彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受ける珍事件の数々、そして運命の大転回とは?(Amazon

軽快かつ表現豊かな文体で、癖になります。個性豊かなキャラクターも魅力的で思わず読み進めたくなります。ただその独特な世界観は好き嫌いが分かれそう。

いままで紹介しているような、昔を思い出す青春小説という感じではなく、ある種ファンタジーのような、何とも言えない気持ちになる素敵な作品です。ちなみに劇場アニメ化もされています。

夜は短し歩けよ乙女 レビューを比較

高評価

  • 独特だけど、どこか懐かしい世界観。水木しげる的というか、高橋留美子的というか。
  • 文章が独特でむずかしかったけど、読んでいると、夢の中に迷い込んだような感覚にとらわれた一冊でした。
  • 独特の世界観と言葉遣いが興味深い。文章から、色彩が飛び出してくるような。

低評価

  • 荒唐無稽でハチャメチャなストーリー、読み進める事が苦痛
  • なんというか、先を知りたいと思わせるものがない。
  • 妄想系?ファンタジー系?の一人称小説。オチもストーリーもなし。感情の起伏もなし。

レビューを見ると、やはり合う人には合うって感じで散歩両論のようです。ただ合う人は一発でハマると思うので、ぜひ一度読んでみてほしいです。

夜のピクニック/恩田 陸

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。(Amazon

高校での長距離をただ歩くイベントを舞台にした物語。大事件が起きる話ではなく、基本的に淡々としてるのですが、高校生ならではの恋愛、友情における心情が見事に描かれており、読後もさわやかな気分にさせてくれる名作です。映画化もされています。

夜のピクニック レビューを比較

高評価

  • 登場する高校生の微妙な心模様や感性、高校生らしい発想、真っ直ぐな心、言葉使いが上手く描写されて、作者には感心します
  • 一夜の出来事を瑞々しさを持って美しく描いており、まさに青春を感じる事が出来る内容と文章になっています。
  • ただ歩くだけなのになぜこんなに胸を打たれ感動させられるのだろう

低評価

  • うだうだと進む物語に、読む気が失せてくる。単純に面白くなかったのと、自分と合わなかった。
  • ただひたすら歩いているだけの展開なのでそこでの心理描写が肝なのだが物足りない感がある。
  • 情景描写がどこかで見たような、意味ありげで意味ないことの繰り返し。内容の割にボリュームがあります。

ストーリー的には単調なので退屈だと思う方もいるようですが、派手な出来事が起きずも、主人公たちが葛藤を乗り越え成長していく姿はとても清々しい気分にさせてくれるので、おすすめの青春小説です。

スロウハイツの神様/辻村 深月

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。(Amazon

上下巻あり長いですが、上巻の伏線を下巻に入ると中盤あたりから怒涛の展開で一気に回収され、読むのが止まらなくなります。クリエイターの創造することへの葛藤や悩みが垣間見え、魅力的な登場人物にも愛着が湧きます。読後はとても温かい気持ちになる、尊く深い愛の物語。

スロウハイツの神様 レビューを比較

高評価

  • やや緩慢な上巻が嘘だったかのように、下巻が圧倒的にエモいです。
  • 前半はスローテンポ、物語は後半で加速する。退屈だった前半の伏線をものの見事に回収していく。
  • クリエイター達の主義や人生観がぶつかり合う場面は魅力的です。

低評価

  • 上巻の半分を過ぎた頃『いつになったら面白くなるんだろう?』と思いつつ、下巻に突入。やっと事件らしき事がおこるけど、ほぼ予測通りの展開と結末。
  • 登場人物が誰一人として魅力的に思えず、読むのがひたすら退屈でした。
  • 高レビューなので読みましたが、私には響かない退屈な作品でした。

上巻はスローテンポのため中だるみを感じてしまう方も結構いるようです。が、下巻も全部読み終えると、感想が180度変わり方も多いと思いますので、ぜひ最後まで読んでほしいおすすめの青春小説です。

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一瞬の風になれ/佐藤 多佳子

主人公である新二の周りには、2人の天才がいる。サッカー選手の兄・健一と、短距離走者の親友・連だ。新二は兄への複雑な想いからサッカーを諦めるが、連の美しい走りに導かれ、スプリンターの道を歩むことになる。夢は、ひとつ。どこまでも速くなること。信じ合える仲間、強力なライバル、気になる異性。神奈川県の高校陸上部を舞台に、新二の新たな挑戦が始まった――。(Amazon

サッカーに挫折した主人公が、親友と共に高校から陸上を始め、ライバルや仲間と切磋琢磨し、成長していく姿が描かれた物語。3巻ありますが努力家な主人公を応援したくなり、どんどん読み進めたくなる作品です。

一瞬の風になれ レビューを比較

高評価

  • 主人公たちと、一緒に高校の部活で走っているような気持ちになりました。繰り返し読んでしまう、魅力ある作品です。
  • 私は、運動音痴ですが、成長の過程が、さわやかで、青春という感じ
  • 読み終えた後、前きな気持ちになれます。明るい気分になれます。頑張ろうと言う力をもらえます。

低評価

  •  多くの人が言うように確かに読みやすい。けど、読みやす過ぎる。改行に次ぐ改行、ページがスカスカである。
  • どう呼ぶべき作品なのか迷うけれど、腐女子向けラノベと形容すれば及第点は貰えるかと。
  • ストーリー性なし、感動共感なし、颯爽感なし、陸上の専門性なし。プラスもマイナスも何も得るものがなかった。

低評価レビューの中には文体が稚拙というレビューがちらほら見受けられますが、スラスラと頭に入るので読みやすく、青春スポーツ小説として王道な内容。

特に部活に打ち込んだ経験がある方にはおすすめできる青春小説です。

69sixty nine/村上 龍

1969年、この年、安田講堂事件が起き、東大は入試を中止した。アポロが月に行き、ビートルズが「アビーロード」を、ローリング・ストーンズは「ホンキー・トンク・ウイメン」をリリースした。ベトナム反戦運動が高まり、基地の町・佐世保で、僕は高校をバリケード封鎖した――。(Amazon

1969年に高校生だった作者:村上龍の自伝的小説。登場人物はほぼ実在の人物だそうです。

佐世保を舞台にベトナム戦争のさ中、学生運動が盛んに行われていた時代を生きる、男子高校生のエネルギッシュな生き方を描いた作品です。

69 sixty nine レビューを比較

高評価

  • 著者の世代の音楽や文学、映画が好きな人にはたまらないんじゃないかな
  • 熱くて淡くてやるせない青春の描写や文体がとにかく惹きつけてくれます
  • 可笑しすぎて泣いてしまうんだけど、そこに寂しさ切なさ、哀しさが一緒くたになって泣いてしまう

低評価

  • 自己顕示欲の強い高校生の反省のない自慢日記
  • この作者の小説からは常にナルシスト臭がして痛々しく感じますがこの作品も例外ではありません
  • 軽薄で理屈っぽく目立ちたがりで計算高いハッタリだらけの主人公、及び村上氏に好感が持てない

読む年代によっては、時代背景等理解が難しい箇所はあると思いますが、若者の熱量やパワーをとても感じられるおすすめの青春小説です。

グミチョコレートパイン/大槻 ケンヂ

大橋賢三は高校二年生。学校にも家庭にも打ち解けられず、猛烈な自慰行為とマニアックな映画やロックの世界にひたる、さえない毎日を送っている。ある日賢三は、親友のカワボン、タクオ、山之上らと「オレたちは何かができるはずだ」と、周囲のものたちを見返すためにロックバンドの結成を決意するが…。(Amazon

日本のロックミュージシャン大槻ケンヂの半自伝的小説です。3部作構成になっています。

自分は他の人と違う、何者でもないけど、何者かになれると信じて疑わなかった時期ってありますよね。あの頃悶々とした青春を過ごしてきた、いわゆる拗らせた経験のある方は必読の一冊。

グミチョコレートパイン レビューを比較

高評価

  • テンポも良く、高校生の狭い世界で悶々としてある様が明るく描かれていて、自分の過去とは重なり合わないものの、カタルシスは、なぜか感じられた。
  • 十代にこの小説と出会っていたら人生変わったのでは無いかと思う一冊。十代の悶々とした日々を送っている人は是非読んで欲しい。
  • 思春期の男子学生の独特の心理が余すところなく描かれていて実に面白く最後まで駆け抜けるように読んだ。
  • 絶対万人ウケする作品じゃ無いけど、僕みたいな非モテクソボンクラ野郎にはどストライク
  • 今で言えばリア充ではない学生3人が繰り広げる、なんとも言えない煮詰まった日常。煮詰まっていながらも、それを打開しようと奮闘する姿が好感もてるのは、自分も似たような時代を過ごしたからだろうか。

低評価レビューがほとんどなく、皆多かれ少なかれ共感する部分はあるんだと思います。今までおすすめしているような爽やか系ではないですが、年齢問わず読んでみてほしいおすすめの青春小説です。

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4TEEN/石田 衣良

東京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない――。(Amazon

月島を舞台に、14歳という人生で最も多感な時期の、少年4人の友情や成長を描いた短編集。難病や親の死など、重めなテーマはありつつも、それを乗り越えようとする姿が清々しい作品です。

4TEEN レビューを比較

高評価

  • 素晴らしかった!!町並み、少年たちの優しさ、風、、情景がとても浮かびました
  • 少年を卒業してしまった大人が読んで、あの頃の甘酸っぱい記憶を呼び戻すきっかけにもなるだろう。
  • 何も知らずに、純粋な四人が現実を抱えながら苦い思いもし、成長していく。これからふと心が疲れたときに読み返したい本。

低評価

  • 小説にリアリティを求めるのはナンセンスだが、全体的に話が気持ち悪い
  • 全然面白くない。リアリティもなければ、内容もない。
  • 内容も玉石混交で、なかなか良かったものもありましたが、面白くない話のほうが多すぎました。

低評価レビューを見ると、リアリティがないという意見が結構多い印象でした。確かにリアルな中学生のエピソードとしては行き過ぎているところも結構ありますので、そういった部分を気にせず読める方にはおすすめの青春小説です。

青春デンデケデケデケ/芦原 すなお

1965年の春休み、ラジオから流れるベンチャーズのギターがぼくを変えた。“やーっぱりロックでなけらいかん”―。四国の田舎町の高校生たちがくりひろげる抱腹絶倒、元気印の、ロックと友情と恋の物語。青春バンド小説決定版。(Amazon

高校生がロックに目覚め、バンドを組み、最後は文化祭で演奏するという、王道中の王道青春小説。

私なんかはモロにそうですが、青春時代にバンドを組んでいた方や、楽器を始めた経験がある方は特に共感できる部分が多いと思います。ただそうでなくても、何かに夢中で打ち込んでいた青春時代を思い出させてくれる作品です。

青春デンデケデケデケ レビューを比較

高評価

  • 意味があるとか、将来のためになるとか、そんなこと関係なく、純粋に好きだからというのが読んでいて気持ちいいです。
  • 四国の田舎のロック少年たちの高校生活3年間の青春時代を描いた快心作。
  • 簡潔だが、しっかりとした訛りを含む文体がまた気持ちいい。日常に疲れてる人にお勧め。

低評価

  • 特にメリハリがないまま、淡々と終わってしまうところに、少し物足りなさを覚えてしまった。
  • ノスタルジックあふれる曲名が頻繁に出てきますが、今の高校生はほとんどを知らないので、どうかなと思ってしまいました。
  • 曲が持つ雰囲気や背景をテコにした作品なので、もしかすると世代(特にZ世代)によっては「?」なところが多いかもしれない。

1960年代のロックに詳しい洋楽ファンは尚更楽しめると思いますが、ロックを知らない方にも、今を生きる若者にもおすすめできる爽やかな青春小説です。

鴨川ホルモー/万城目 学

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ–謎の部活動「ホルモー」に誘われるイカキョー学生たちの恋と成長を描く超級エンタテインメント!!(Amazon

京都を舞台にした青春ファンタジー小説。バカバカしいという言葉がぴったりで、くだらないけど面白いユーモアたっぷりの作品です。設定が斬新すぎて、どうすればこんなアイデアを思いつくのかと感心します。

ただストーリーには大学生たちの友情や恋愛要素もあり青春をしっかりと感じさせてくれます。

鴨川ホルモー レビューを比較

高評価

  • 若い日々の人生初心者としての移ろいやすいしかし新鮮さに満ちた心を生き生きと描写している。
  • 読み始めてすぐの頃は、何の話だ?って感じでしたが、読み進めていくうちに、どんどん話に没頭してしまいました。
  • 次が気になって気になって、ついつい読み薦めているうちにあっという間にラストという感じ。

低評価

  • まず、スピード感が無いです。そしてキャラクターも共感できるタイプではありませんでした。
  • 展開が、中途半端。隠された謎が徐々に明らかになるが、それほど驚かないものばかり。
  • 多分ここは笑うところだろうという場面が、めちゃめちゃ寒く感じられた。これは好みで分かれる部分だと思います。

レビューを見る限り万人受けする作品ではないようですが、特に頭を使わずに読めるので、難解なミステリー等に疲れた方へ、息抜きにおすすめできる青春小説です。

 

まとめ

以上青春小説のオススメでした!次に読む本の参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました!